常識を覆した
一般的にスクーターと言えば原動機付き自転車であり、あまりガソリンを入れることも出来ず、文字通りちょっとした足としての乗り物と言った感じでした。
ですから私有車両としてしっかりと遠出が出来たり、荷物を載せるスペースがあるのは、自動車かバイクなら中型以上というのが定番でした。
ただそれだとミッションになってしまうので、手足の両方を使う必要がありますし、自由度も少なくスクーターのような気軽さも無いです。
そんな常識を発売してすぐに屈返したのがマジェスティです。
大きくて安定感があり、排気量も50ccのように小さくないので無理せずに安定して長距離運転も出来ますし、メットインスペースも大容量で荷物の積載量も多く、多くの販売台数をたたき出したのも納得できます。
このように実用面で非常に優れているマジェスティですが、それと同時にカスタムを楽しむと言う傾向も強いバイクであるといえます。
最初に発売された90年代中ごろはスクーターでこの条件というだけで十分に新しく、別段を加えるということはあまり行われていませんでした。
ですがモデルチェンジしたときに、デザインのカッコよさがユーザーの間で高く評価され、それをもっと自分好みにしようという空気が流れたのです。
一般的に何かうまく言っていないことがあれば、それを打破するために新しいことに挑戦するという形がほとんどであり、このスクーターのように高い支持を得ているものに対して新しいことを打ち出すのは勇気がいるでしょう。
また失敗したら取り返しが付かないことになるのですが、うまく行ったという事実にも私は評価を与えたいです。
さらにユーザーが改造やドレスアップに凝り出した理由として、販売台数が年間で最多を記録したことも関係しているでしょう。
進化するスクーター
街中で同じバイクを見たら個性を出したいと考えるのは人情です。
ちなみにそのような状況を反映してか、メーカー自らカスタム仕様を発売したと言う経緯もあります。
自動車の世界では販売実績の高い軽自動車で、こういった仕様が出ることがありますが、スクーターでリリースされたのですから、このバイクの人気のほどが羽化かが得るでしょう。
2000年代に入ってもモデルチェンジやマイナーチェンジが施され、外見も中身も進化を遂げています。
土台の質がいいので地味なカスタムをする人と、個性を打ち出すために大幅なチューニングをする人に分かれますが、いずれにせよ実用性と愛車を好みの状態に作り変える楽しさを兼ね備えていることは間違いの無い部分です。
インターネットを検索してみても街にある専門ショップを覗いてみて、かなりパーツが豊富であり、あらゆることが出来るのといかに盛んに行われているのかが理解できます。
売り込んだり意識して宣伝することなく、ユーザーが答えを出しています。
あなたも足として楽しみとして手に入れて手を加えてみたいとは思いませんか?