レトロ感がかえって新しいGB250クラブマン
「GB250クラブマン」は、ホンダから1983年に発売されたCBX250RSの派生モデルです。
コンセプトは最新のメカニズムと60年代の伝統的スタイルの融合とのことで、実際、外観からは独特のレトロ感が窺えます。
1983年から1997年までと、長期間にわたってマイナーチェンジを経ながら製造され続けました。
GB250クラブマンの外観を見ると、カワサキのエストレアやスズキのST250Eがライバルのような印象を受けます。
しかし今も販売されている両モデルと違って、GB250クラブマンは1983年に発売されたモデルです。
当時すでにこのデザインで販売されていたことを考えると、時代に先駆けたモデルと言えるでしょう。
GB250クラブマンが発売された1983年ごろはレーサーレプリカが人気で、レース用バイクに搭載されたパーツや最新テクノロジーをふんだんに搭載したモデルが非常に売れていました。
その状況で登場したのがこのレトロなルックスのGB250クラブマンですから、当時でもすでに時代に逆行していたことがわかります。
実際、CBX250RSの後継モデルにもかかわらず「CB」ではなく「GB」という名前になったのも、メーカーの「時代の主流とは違う」という判断からでした。
あくまで「CB」はスポーツバイクが受け継ぐべき名前という考えです。
GB250クラブマンとは、そういう経緯があって名付けられた名前です。
デザインにこだわった素晴らしいエンジン
GB250クラブマンのエンジンは非常に素晴らしいです。
4ストの250ccエンジンなのに30馬力とパワフルで、ヘッド部分に厚みのあるかっこいい形に仕上がっています。
バイクの外観の印象を決めるのはエンジンの形とも言えますから、そこにこだわって作られたGB250クラブマンの外観が多くの人に魅力的に映るのも当然と言えるでしょう。
ホンダならではの丈夫なエンジン
GB250クラブマンのエンジンは耐久性の高さも魅力です。
オイル交換さえ定期的にやっていれば、これからも良い状態で走り続けてくれることでしょう。
しかしオイル交換を怠ると、いくらGB250クラブマンの丈夫なエンジンともいえども壊れてしまいます。
これから中古で手に入れたいと考えている方は、定期的なオイル交換だけは忘れないようにしましょう。
オイル交換はガソリンスタンドでお願いしなくても自分でできますし、その方が安上がりです。
ちなみに、GB250クラブマンの中古相場は約30万円です。
新車当時で379,000円という定価だったことを考えると、意外と高値と感じるかもしれません。
しかしそれだけクオリティーの高い、今でも十分に通用するモデルだということがわかります。