自動車事故を起こしても安心の状態ですか?
交通事故は自分が起こそうと思って起こすものではないし、勿論誰もが被害者、加害者になりたくないです。
安全運転だから大丈夫という気持ちで運転していても、運転している時、ひやっとする経験はなかったでしょうか。
本当に一瞬の、ほんの少しの違いで起こる交通事故は、お互いに安全運転に気を配っていても、起きてしまう事ですし、時に命の危険性にさらされる状態になってしまう事もあります。
事故で人を死傷させてしまった時、また後遺障害を負わせてしまったというとき、賠償金額は時に高額になり、支払いきれない状態になることもあります。
例えば平成21年に起きた交通事故による死亡事故では、眼科開業医の40代男性が亡くなっていますが、認定総損害額は5億円を超えています。
平成19年に起きた交通事故では20歳の大学生が後遺障害という状態になってしまいましたが、この場合4億弱という認定総損害額となっています。
なぜ人身事故の賠償金額が高額になるのか
交通事故によって被害者が死亡されたという場合、加害者が負う損害賠償は葬儀費用、慰謝料、損失利益などがあります。
損失利益というのは、被害者が平均余命まで生き続けた場合に、得ることができる一生涯の収入金額、そこを基準として算出されるため、人によってかなり高額になるのです。
相手に損害を与えた場合、損害額を算出し、加害者の過失割合を乗じて損害賠償額となります。
治療費や入院慰謝料、休業損害に加えて、後遺障害慰謝料、後遺障害逸失利益が加えられ、死亡という場合には、葬儀費用、死亡逸失利益、死亡慰謝料などが加わります。
交通事故で財物に損害を与えても高額になる
交通事故によって他人の財物に損害を与えたという場合、賠償判決例ではどのような賠償額となっているかというと、平成19年、トレーラーに損害を負わせたという場合、1億円を超えていますし、平成3年にはパチンコ店への損害によってやはり1億円を超えています。
物損という事についても、道路上のガードレール、電柱、信号機、トランス、それによる停電などを考えると、かなりの額になる事が予想されます。
物損にしても、対人にしても、賠償を負うという事を考えると、その額が高額になることを考慮し、対人賠償保険と対物賠償保険は無制限にしておく方がいいというのは、裁判の判例でも高額な判例が出ているからです。
年々高額になっているという事もいわれています。
今支払う保険料を低くしたいからと将来の保障をしないというのは非常に怖い事だと感じます。
何かあった時に無制限にしておけばよかったと後悔しても遅い、だからこそ、バイクにしても車にしても保険は出来る限り万全にしておくべきなのです。